【BL】俺がお前にできること
「……ありがとう。本当に協力してくれるんだ…」
「うん。だから明日7時半、体育館裏で。アイツが、待ってる」
「あの時と同じなのね。わかった。ありがとうね、翔太」
わずか3分。それくらいのやり取りだった。
いや、もっと短かったと思う。
それだけ、早く切りたかったし、自分からこんなことしてるとはいえ、手が震えてしょうがなかった。
それでも、これは
俺の最後にできることだった。
ずっと、できなかった“俺のできること”。
気付いてて何もしなかった“俺のできること”。
やっと、、、できた。
その代償に
俺は初めて、郁馬に嘘をついた。