【BL】俺がお前にできること





初恋は叶わない。そう思い込んで
あの頃を終わりにしたはずだったのに、僕はまたその初恋に全てをもってかれる。




「あ!弥生っ、あれって球技大会の時に弥生を連れていった先輩じゃね?」



「……」




昼休みに濱田が、どうしてもイチゴ牛乳が飲みたいってうるさくって購買まで付き合ってくれば、購買の隣の校舎の影に男女二人が話していた。




その状況みて苦笑する。




「あの子、俺らのクラスメイトの、まなたんじゃん!」



「そうだねー」




可愛くて女子力高いって有名だねー。



「んま、俺の嫁には劣るけど(笑)」



「いちご牛乳、買った? 行くよ」



「……弥生なんか今日冷たくね?」

このあと数学の小テストじゃん。
なーんも勉強してないや。


ベクトル習って、モノを自由自在に手も触れずに動かせるなら頑張ったんだけどねー。



「なあなあ!あの先輩の名前なんてゆーんだ?」



「……陽向先輩」




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