【BL】俺がお前にできること




傍にいたかった。
ただ笑って、お前と毎日を過ごせるのなら

俺の想いなんて知らなくても踏み潰されても構わなかった。



それなのに、一度お前に触れただけで
今までのことじゃ、物足りなくなって


好きになってほしい、だとか
淡い願い抱いて


この距離を失うのが、どうしようもなく恐くなった。




手離せなくて、ずっとずっと曖昧でも
お前といたくて

必死にお前にしがみついてた。
そうしないと、お前は遠くへ行っちゃうから。




だから。




もう、どれだけ思い出を語ったって戻ってこないことも理解してる。





一度、手離したものが二度と手に入らないことも。














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