【BL】俺がお前にできること




絶対、叶わないって思ってた。
ただ傍に居られるだけでいいって思ってた。



それが今、こうして成就している奇跡を
本当に愛おしく思う。




「ふわあっ、…ねむ」



朝に一人でのんびり登校しながら、そんなことを思った。



悩みに悩んでいた頃は、眠れなかったけれど、今は今で幸せで眠れないんだよな…


メールとかも頻度が増えたし
かといって、自分からそれを終わらせてしまうのは、もったいない。


だから、アイツが終わりを告げるまで
メールのやりとりを続ける。



本当は今日も一緒に登校する予定だったんだけど、もうすぐ大会が近づいて朝練が強制になったらしくアイツはもう学校へ行ってしまった。



…俺も合わせて早めに学校 行けばよかった。


こんなに考えてしまうならいっそ、ね。





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