【BL】俺がお前にできること
「関係あるよー?だって弥生ちゃんは、バスケ部の後輩だしさ」
「それだけでしょう。陽向さんだって覚えてますよね?弥生は陽向さんを恋愛的に好きだったんですよ?」
あ……やだ。やめて。
もう、これ以上は言わないで。
そう思う僕の願いは届かず
真杉は淡々とヒナに言ってしまう。
「気持ち悪くないんすか、弥生のこと」
昔の傷がえぐられたみたいだ。
今この瞬間ヒナが来てくれたことが
すごく嬉しかった。
だけど、もうヒナの顔が見れない。
だって
ヒナの顔は、泣きそうか、軽蔑してるかの
どちらかに決まっている。
「真杉、もう……それ以上、陽向先輩に何も言わないで」
「ん? あ、また傷ついてんの?
本当かわいいな。だいじょーぶ、俺がいるから」