【BL】俺がお前にできること



だって、親友だから。


俺は郁馬のことなら
なんでも知っているんだ。





「翔太ーっ、お弁当ーっ」



ふたりで歩いている間に、俺よりも小さい人物がやって来て割り込んだ。



「…鈴」


「もう、またお弁当わすれてったでしょ?おばさん困ってたから、私が届けるの引き受けてあげたの」



「ありがとう、鈴」




この鈴という女子は俺の幼なじみ。


面倒見のいい性格に
俺はけっこう助けられている。




「どーいたしまして。あ、郁くん おはよ」




俺を見たあとに郁馬に挨拶をしてにこりと鈴は笑ってみせた。




「おはよう、すーちゃん」




< 6 / 382 >

この作品をシェア

pagetop