【BL】俺がお前にできること
だって、親友だから。
俺は郁馬のことなら
なんでも知っているんだ。
「翔太ーっ、お弁当ーっ」
ふたりで歩いている間に、俺よりも小さい人物がやって来て割り込んだ。
「…鈴」
「もう、またお弁当わすれてったでしょ?おばさん困ってたから、私が届けるの引き受けてあげたの」
「ありがとう、鈴」
この鈴という女子は俺の幼なじみ。
面倒見のいい性格に
俺はけっこう助けられている。
「どーいたしまして。あ、郁くん おはよ」
俺を見たあとに郁馬に挨拶をしてにこりと鈴は笑ってみせた。
「おはよう、すーちゃん」