【BL】俺がお前にできること
「俺、おかしいかも」
「え?」
急に変なことを言う郁馬に首を傾げる。
郁馬の表情には
戸惑っているような、照れているような、そんな感情が感じられた。
「弥生が翔太に抱きついてた時、弥生に腹が立った。触ってんなよって思った」
「…そっか」
「俺おかしいのかも。こんな自分が……嫌だ」
おかしい、か。
大丈夫だよ、郁馬。
その、おかしな感情をもっているのは俺だから。
そう。嫌なんだよ。
早く捨て去りたいって思うのに、どうしても…お前を想わずにはいられないんだ。