【BL】俺がお前にできること
そんなどーでもいいこと考えながら
ヒナの元に麦茶を運ぶ。
今さらだけど、僕パジャマじゃん。
今さらだけど、恥ずかしいじゃん。
「あーうまっ。外暑かったんだよな~誰かさんが待ち合わせ時間になっても来ないから」
嫌味か。
「だいたいヒナが無理に誘うから」
「でも最終的にオッケーしたよなー弥生ちゃん」
「……」
そうだったかな。
「今からでも遅くないし早く準備しといで」
優しい口調でヒナが僕に言った。
べつにバッシュー買いに行くくらい、どーも思わないけどね。
店いって、選んで、買えばいいだけだし。
それでも僕はヒナが
変な言い方したことが、胸に引っ掛かって
ちょっと、変な気分がする。
「…やっぱり、やだ」
「なーに? そんなにデートが恥ずかしいのか?」
ドクッと胸がざわついてバッとヒナを睨み付けた。
ヒナは想像通り
余裕に笑っていた。
「あ、もしかして当たり?」