【BL】俺がお前にできること
…むかつく。
だから、いつも通りの僕で応えてやる。
「えーそんなの有り得ないかなー?
ヒナって自信家~…だけど、ときどき可哀想に思えちゃう」
くすり、といつもの笑みを浮かべて可愛らしく首を横に傾けた。
そして最高の嫌味を返す。
これくらい、昔
君がしたことより全然マシでしょ?
すると、ヒナはゆっくりと僕との距離を縮めて
僕の顎を指で上に向かせた。
「弥生ちゃんも言うようになったなー」
「それはどうも」
「でも俺は自信家ではないよ。俺は確信があることしか、言わないから」
ヒナがそう言えば、僕のおでこと自分のおでこを、くっつけてきた。
「意味がわからない」
「弥生は自分で思ってるより俺が好き、ってこと」
やっぱり。自信家だ。
そして、自意識過剰だ。
くいっと、さらに顎を持ち上げられて
僕たちの唇は重なった。