小悪魔wolf×天然bunny
「先輩、おはよーございまっす。」
「神影くん、おはよー。」
春川くんと同様、女の子たちを完全にシャットアウトしながら、神影くんはこっちまできた。
「神影くん、いっつも杏実だけに挨拶するよねー。」
「何?挨拶してほしいの?」
「……で、リコに異様に冷たいよねー。ってゆうか、タメ口!?」
「リコ先輩うるさい。ハル、ちゃんと相手してあげなよ。」
20㎝差はある春川くんをめんどくさそうに軽く睨みながら言う神影くん。
「何でやねん。っちゅうかお前、杏実ちゃんと話したいだけやろ。」
「っはぃ!?」
な、何言ってるの春川くん!?
“違うよね?”
そう同意を求めるように神影くんを見ると、神影くんはニッコリ笑って、
「そーだよ。てか、何下の名前で呼んでんの?」
「杏実ちゃんから許可もらいましたー♪羨ましいやろぉ?」
ニヤニヤしながら言う春川くんに若干イライラしている神影くん。
「春川くん!?///」
「お、杏実ちゃん照れてんのか!可愛えなー♪」
違うっ!!
断じて照れてなんかない!!
………春川くんって、本当に人の話し聞かないんだね……アハハ…。
もう乾いた笑いしか出てこないよ…。