「では、判決を下します。判決は……“無罪”。無罪です」

「え……」

「何!?」

「これで、閉て…「違うでしょ?」」


裁判長は傍聴席を見た。
その場全員も、その声の方を見る。

そこではフードを深く被り、ポケットに手を突っ込んだ、さっきの青年が平然と立っている。


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