……目眩がする。


「あぁ、来ましたね」

「……………」


Kの声がどこか遠くに聴こえる。


「J?」

「……K、………っ!」

「J!?ちょっ!またですか!?」


嗚呼、ダメだ。
意識が保てない。

Kの声を聴くともなしに聴きながら、視界が反転し、ぼやけていくのを、ただじっと見つめていた。


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