幕末桜
「………父様っ、母様っ…私……」

「…分かっているよ。蝶……元気でいるんだよ………」

どんどん声が遠くなる。

「……私達の…大切な蝶。…離れていても…ずっと愛しているわ………」

父様…母様……

私、行くんだ………

幕末に………

私は意識を手放した。

こうして私は時を飛んだ。
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