幕末桜
「蝶ちゃんの事だが……皆知っているね…?」

え?私まだ言って無いのに……

「蝶、大きなお世話かもしれねぇが俺と総司が先に話した。

お前、信じてもらえるか相当不安がってたからな…」

そうなんだ……

私の事をそこまで心配してくれてるなんて……

「…ううんっ!!ありがとうっ!!」

私は涙を流しながらそう言った。

皆はそれを優しく見守ってくれていた。

母様、父様…

私、皆に出会えて良かったよ………

「さぁ、蝶ちゃん。今日からいっぱい働いてもらうよ!!

手が空いたら京の町に行ってみると良い。けどだれか非番の人と一緒に………」

それから近藤さんの長ーい説明を受けて、沖田さんと一緒に部屋に戻った。

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