幕末桜
「…危険だぞ?それでもか…?」

近藤局長は焦った顔をして私をじっと見つめていた。

きっと私を心配してくれているのだろう。

それは土方副長も同じ。

「はい、私やります。

近藤局長…、私ちゃんと仕事をして帰って来ますからっ

そんな顔しないで下さい」

近藤局長にはいつも笑っててほしいんだ。

「土方副長、私はどうすれば」

「…あぁ、蝶が潜入捜査するのは八木邸。…新撰組局長、芹沢鴨のいる屋敷だ」

…へ?

新撰組って局長二人いるの?

「…あ、あのー…色々質問して良いですか…?」

「あぁ」

それから私は土方副長に頭の中にある疑問を全て問いただした。

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