【コラボ】パラレル・ラブストーリー
「大丈夫だ、切れてはないし、こぶもできてない」
冷静に言ってますけど……
だいぶ距離が近いです!!
教壇の上に並んで座ると、瑛がまりあの頭を検査し、ぽんぽんとそれをなでた。
うわあああ、抱きついちゃった。というか乗っかっちゃった。
しかも最後には抱えられちゃった。
ダイエット、しとけば良かった……
「……っ……」
バカみたいだ。
まりあは痛みとは別のもので、涙が浮かぶのを感じた。
今さっき、瑛の想いをはっきり聞いてしまったというのに……。
好きなのか?
そんなわけ、ないだろう。
「……そんなに、痛かったか?」
「……大丈夫です……」
「じゃあ、どうして泣いてるんだ」
困ったような表情で、瑛が言った。