【コラボ】パラレル・ラブストーリー
「どないやー?」
「頭なでてますぅ……」
「安城、泣いてるのに……早く抱きしめろよ!!」
まりあたちがいる教室がある2階を、隣の棟から双眼鏡でのぞいている者たちがいた。
もちろんそれは、神無・龍真・そしてオーランドだ。
「あー、しんど。
瑛のやつ、本気で殴りよって」
オーランドは窓際の壁に背中をつけ、座り込んだ。
「お疲れ様です」
「ホンマやで。まぁ、僕が立てた計画やから、しゃあないけど」
「先輩の演技、すごかったです……!
私、鼻血出そうでした!」
神無の呑気さに、龍真はため息をついた。
結局オーランドに相談した結果、この計画を実行することになった。
名付けて、『瑛にヤキモチやかせたろ作戦』。
まりあを神無に誘わせ、オーランドに連絡させる。
連絡を受けたオーランドは、ちょうど鉢合わせするように瑛を誘って教室を出たのだ。