【コラボ】パラレル・ラブストーリー


「……嫌いじゃ、ない?」


「お、お前こそ、俺のことが嫌いなんじゃなかったのか」


「ええっ?なんで?」


「だってお前、」



瑛は一度言葉を切った。


まりあが黙って待っていると、彼は大きくため息をつく。


そして、やけくそ気味に言い放った。



「俺の前では、笑わないから」


「…………」


「他のやつといる時はよく笑ってるのに、

俺の前だと、怒ってるような顔しかしないから」



あ…………、アホかー!!


どれだけ乙女心がわからないんだ、こいつー!!


まりあは倒れそうだった。



「それはっ、先輩の前では緊張しちゃって、

あとにやけないように頑張ってたらそうなっちゃったんです!!」


「ほら、いつもそうやって喧嘩腰だし」


「うっ……」


< 109 / 148 >

この作品をシェア

pagetop