【コラボ】パラレル・ラブストーリー
自分が悪いのか?ごめんなさ……
まりあは一瞬謝りそうになって、思いとどまった。
違う違う、悪くないもん。
あたしは確かに不器用で、他の女の子みたいに、神無みたいに、
好きな人の前で可愛くできなかった。
でも、それは悪いんじゃないもん。
あたしはこういう人間なんだもん。
悪いのは、恐ろしく鈍感な先輩だもん。
まりあはそう自分に言い聞かせた。
この期におよんで意地をはる自分が、最高にバカらしくて泣きそうだった。
「あああ、なんでまた泣く」
「な、泣かずにいられますか!」
「どうして」
「だって、ずーっとあたしだけ好きで、バカみたいなんだもん!
泣き止ませたいなら……」
「どうしろと?」
「あたしを、先輩の彼女にしてください!」