【コラボ】パラレル・ラブストーリー


きょとんとするまりあの顔を見て、瑛は呆れる。


お前だって、俺の気持ちなんかわかっていないじゃないか。


気づこうともしなかったくせに。


お互い様だけど。


でも、もうあとには退けない。


このまま突き放してやる方が、彼女にとって、幸せなのだとしても。



『彼女にしてください』



なんて頭を下げる彼女を、どうやってこの胸から追い出せと言うのか。


身勝手なのは、わかってる。


だけどもう……





「お前がそれでも良ければ……

そばに、いてくれ」





止まらないんだ。




< 114 / 148 >

この作品をシェア

pagetop