【コラボ】パラレル・ラブストーリー
まりあは何度かまばたきをしたあと。
やっと、瑛の言葉を飲み下した。
「ぅ、あっ、はいっ……!」
何度もこくこくと首を縦に振ると、ヘッドバンキングのように見える。
瑛はそんな縦ノリしているようなまりあの様子に、ほっと息をついた。
「……悪趣味なやつだな、お前は」
「そうかも、です」
頭をなでられ、縦ノリを止められたまりあは、顔を上げた。
嘘じゃなければいい。
夢じゃなければいい。
瑛が、自分を受け入れてくれた。
その事実が、やっと頬をゆるませた。
「……やっと、笑った」
「えっ?」
「どうして俺には笑ってくれないんだろうと思うと、すごくイライラした」