【コラボ】パラレル・ラブストーリー
7.クリスマス
人がゴミのようだ!!
ちょうどクリスマスイブと振り替え休日がかぶった今日の駅を見て、神無は叫びそうになった。
家からここへ向かう間に空気はすっかり冷え込み、雪がちらついていた。
「あうう……寒いよう」
気合を入れてミニスカートなんか履いてしまったけど、下はタイツにするべきだった。
間違いなく、80デニールは必要だった。
なぜ、可愛いからという理由だけでニーハイなんか履いてきてしまったのか。
絶対領域が、寒い。
はふはふと白い息で指先を温めていると、視線の先に待ち人が現れたのが見えた。
神無は慌てて背筋を伸ばし、手を振った。
「龍真!!」
すぐ神無に気づいた龍真はにこりと笑い、あっという間に距離をつめる。
今まで凍えていたのが嘘のようだ。
神無はもう、絶対領域が感じていた寒さを忘れていた。