【コラボ】パラレル・ラブストーリー
「よ」
「こんばんわ」
「だな。すぐ暗くなるな」
時刻は既に、夕方4時。
なぜこんな時間に待ち合わせなのかというと、理由は簡単。
龍真が神無を、クリスマスのイルミネーション見物に誘ったからだった。
どこへ行っても混雑するこの時期、昼から出歩くと夕方には力尽きるが必至。
なので、夕方に待ち合わせをしたのだ。
「行くか」
「うん」
龍真が手を差し出せば、神無は素直にそれをつかむ。
二人は駅前商店街のイルミネーションを目指し、歩き出した。
「神無……」
「うん?」
「今日、すごく可愛いな」
「ほえっ!!」
あまりにストレートにほめられて、神無は照れてしまった。