【コラボ】パラレル・ラブストーリー
照れているのか、龍真は神無の頭をなでたまま、上を向かせようとしない。
神無も恥ずかしかったから、そのままにしておいた。
とくとくと、胸が鳴る。
龍真の言葉が、嬉しかった。
いつもなら、そんなわけないと否定するのだけど、今日は素直に受け入れることにした。
そんな神無の視界に、星屑が飛び込む。
「うわぁ、綺麗!!」
イルミネーションは商店街主催なだけあって、大規模とは言えないけれど、
幻想的な世界にトリップするには十分な輝きを持っていた。
街路樹にくくられた電飾が、星のように青く輝く。
そのままメインの通りに沿って歩いていけば、広場に出る。
そこには巨大なクリスマスツリーが鎮座していた。
本物のもみの木に、銀と青を主にした数々のオーナメントと電飾が輝く。