【コラボ】パラレル・ラブストーリー
(うわああああ……)
神無は最高に照れながらも、なんとか笑顔を作る。
「ありがとうございました」
カップルと別れると、龍真はスマホを操作し、今撮った写真を神無に見せてくれる。
その距離さえも近くて、神無の胸は高鳴るばかりだった。
「龍真、かっ、可愛い……!!」
写真の龍真は優しく笑っている。
「お前な、男に可愛いはよせよ」
「ごめん、かっこいいよ?
かっこいいけど、あえて系統を名づけるならば『可愛い系』なんだよ、龍真は」
「はあ?よくわかんねえな」
なんか、すごく恋人っぽい、私たち。
神無は嬉しくてにやけてしまう。
つい最近まで友達だったのに。
龍真がいてくれれば、自分はどれだけでも変わっていけるような気がする。
少しずつ、龍真の恋人らしく、なってきたかな?