【コラボ】パラレル・ラブストーリー
「どうした?今日は会議ないだろ?」
そう、期末テストが終わったばかりの今日、生徒会はない。
でも、まりあがここに来たのは、生徒会OBである岡崎瑛がいるとわかっていたからだ。
瑛はここで、毎日黙々と受験勉強をしている。
図書館より集中できるのだと言って、現役役員の邪魔は決してせず、
時に役に立つ助言をくれたりするので、誰も彼がいることを不快には感じていなかった。
「龍真くんこそ……何か用事?」
「俺?俺は……」
龍真の目が、一瞬空を仰いだ。
「もしかして……神無と待ち合わせ?」
「……や、待ち合わせってほどじゃ……」
待ち合わせなんだ。
まりあはふっと、龍真に笑いかけた。
「そっか。じゃあ……」
あたしは、どうしよう。
まりあは決意が揺らぐのを抑えられなかった。