【コラボ】パラレル・ラブストーリー


どこか残念そうな、ほっとしたようなまりあの様子を、龍真は見逃さなかった。


もしかして、まりあは瑛に会いに来たのではないか。


まりあは、自分では気づかれてないと思っているようだが、周囲にはバレバレだ。


その白い頬は、瑛と話すときは必ずアホみたいに紅潮する。


そしてそんなまりあの様子に気づかない瑛についても、何度神無と議論しただろう。


まあ、自分だって今日まで神無と友達のままでいるのだから、決してまりあのことは言えないけれど。


俺は、神無が好きだ。


テストが終わったら、想いを告げようと思っていた。


そして、クリスマスは一緒にすごせたら……こんな幸せなことはない。


そう思って呼び出した場所は失敗だった。


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