【コラボ】パラレル・ラブストーリー
「あー……ほら、入れよ、安城」
「あ、あたし、通りかかっただけだから。
龍真くん、どうぞ」
「嘘付け、そんな気合入れたまつ毛して。
ほら、一緒に行くぞ」
「あ、あわわ……」
いつも化粧気のないまりあの長いまつ毛は、くるんと上を向いていた。
せっかく勇気を出そうとしたまりあを、龍真は応援してやりたいと思う。
俺が神無をつれて、即刻外へ出てしまえばいいことだ。
嫌がるまりあの手を引き、生徒会室の扉を少し開けた。
それが、間違いだった────。