【コラボ】パラレル・ラブストーリー
龍真の低い声に、神無の胸に大きな波が立つ。
その顔を見つめ返せば、愛しさが込み上げてきた。
それは、龍真も同じで……。
「好きだ、神無」
言い聞かせるように、彼女に囁いた。
「……!」
「って言おうと思ってたのに、あの状況。
死ぬかと思った」
「し、死なないでぇぇぇっ!!」
「死ぬかよ、ばーか」
龍真は笑って、驚きで自己を失っている神無の頭をなでる。
そしてすぐに、真剣な顔に戻った。
神無は思わず、姿勢を正す。
「……好き、なんだ」
「……はい」
「つきあってほしい」
「……はい!」