【コラボ】パラレル・ラブストーリー
息のかかる距離でそう言われ、神無はもうこのまま死のうと思った。
今なら、幸せと羞恥の絶頂で、死ねる。
白目をむきかけた神無を支えた龍真は、笑いながら神無を自分の胸に抱き寄せた。
「ごめんな、俺本当はこういうキャラだから」
「あ、あわわわ」
「……嫌か?」
「い、いやじゃないッ!!」
嫌じゃないけど。
でも、まだ戸惑っている私の身にもなってほしい。
手加減してください。
そんな神無の思惑に気づいているのに、龍真はおかまいなしに、もう一度神無に口付けた。
こんなに温かくて柔らかいものが、この世にあったなんて。
ずっと好きだった龍真に抱きしめられているのがなかなか信じられず、
神無は、その制服の裾を、ぎゅっとにぎりしめた。
この温かさが、夢で終わらないように。