【コラボ】パラレル・ラブストーリー
まりあは決心して、あとに続く言葉を丁寧に、ゆっくり書いた。
自分に、言い聞かせるように。
大丈夫、大丈夫だから、と。
『それにもう、先輩のこと好きなのはやめたー。
なんか、急に冷めちゃったんだよね。
でも決して、神無のせいじゃないから。
あたしみたいな普通の子に、宇宙人は合わないって、思っただけだから』
なんか、文がしつこいかな……。
まあ、いっか。
まりあは開き直り、空いたスペースにタコっぽい宇宙人を書こうとした。
しかし天才的に絵が下手なまりあが書くと、それは完全なイカになった。
目と鼻と口が離れた、面長なイカ。
ぷっと、まりあは吹き出しそうになる。
いい、いい。
一気に軽くなった。
そう思って、その手紙を神無にまわしてもらった。