【コラボ】パラレル・ラブストーリー
優しい神無はきっと、いつもぽつんとしている自分のことを心配してくれたんだろう。
そう気を使わなくても、同じクラスだし、昼休みも一緒のことが多いのに。
それでも、彼女の気持ちは嬉しかった。
「よし、久しぶりにお茶して帰ろう!
のろけでも聞かせてもらおうかな~」
「う、うんっ!
ごめん、じゃあちょっとメールだけさせて」
神無はにぱあと笑うと、いそいそとメールを打ちだした。
きっと、龍真に『今日はまりあと帰るから』と報告するんだろう。
どこか嬉しそうな神無の様子に、まりあの心も浮き立った。
久しぶりに、神無と甘いものでも食べよう。
そうだ、あの喫茶店のアップルパイとチャイのセットがいいな。
考えるうち、神無がメールを送信し終え、スマホを鞄にしまった。