【コラボ】パラレル・ラブストーリー


「それにしても、まりあちゃんって近くで見るとめっちゃ可愛いやん。

なあ、瑛」


「は?」



いきなり話をふられた瑛は、マヌケな返事をする。


ちら、とまりあの方を見たが、すぐに視線をそらし、口をへの字に曲げてしまった。


そんな瑛の反応に、まりあは悲しくなる。


嘘でも、そうだねって言っておけばいいのに。



「なんやお前、ほんまに愛想ないな。

なあまりあちゃん、今帰り?

僕もご一緒して良い?」


「え、と、あの、今日はガールズトークしたいなって……」



会ったばかりで、何を突然言い出すのか。


まりあは神無の影に隠れたかった。


もちろん、神無の方が小さいから、自分が隠れられるわけはないのだけど。



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