【コラボ】パラレル・ラブストーリー
「いた…っ」
強引な力に、まりあは小さく悲鳴を上げる。
どうしよう、と神無の方を見た時、その力がふっと緩んだ。
「……やめてやれ。迷惑そうだ」
「……!」
そのくせのある声がした方を、恐る恐る見ると。
瑛がオーランドの手首をつかみ、まりあから離させていた。
顔はいつもの無表情プラス、眉間のシワで少し怖い。
「なんやねん、瑛。
お前関係ないやろ」
「……いや……安城は、俺の後輩だから」
少し気分を害したようなオーランドに答えた、瑛の台詞。
まりあは少し、嬉しかった。
瑛が、自分を助けようとしてくれている。
「えー、まりあちゃん、僕ホンマに迷惑かなー?
どんだけでも笑わせたるのにー」
オーランドは瑛にひるまず、またまりあに向かいあう。