【コラボ】パラレル・ラブストーリー
「…………」
「ただの後輩なんやろ?
何をそんなに怒っとんねん。
べつにまりあちゃんが良ければ、それでええやんか」
「……嫌がっているようにしか、見えない」
「やから、してみなわからんって。
してみたら、まりあちゃんは僕のこと気に入るかもしれんやん?」
「黙れ……っ」
瑛が、オーランドを殴った?
まりあは目の前の光景が信じられなかった。
「なんや、お前、もしかして……
まりあちゃんのこと、好きなんか?」
どくん、とまりあの心臓が跳ね上がる。
まさか。
そんなわけ……
「そんなわけ、ないだろう!」
目の前が、暗くなった気がした。
瑛の声で、思考を読まれてしまった。
……それだけは、聞きたくなかった……。