【コラボ】パラレル・ラブストーリー
やがて瑛が、ぼそりとつぶやいた。
「……お前」
「はははははは、はいっ」
「嫌じゃないのか?」
「えっ?」
「もう、あいつは行ったみたいだから……
出ていっても、かまわないんだが」
そうだっけ。
まりあの耳には、オーランドの声も足音も、聞こえていなかった。
「すすすす、すみませんっ!!」
ごおん!!
勢いよく立ち上がろうとしたまりあは、そこが教卓であることを忘れ……
思い切り、頭を打った。
「……っ!!!!」
痛みのあまり、声が出ず。
まりあは瑛の上で、頭を抱えてうずくまってしまった。
「あう~」
「バカなやつだな……見せてみろ」
瑛はそういうと、まりあを抱えて教壇の上に脱出する。