Last.
動揺と決心
「澪、どうしたの?」
「え?」
「顔色悪い」
「何もないよ-?」
「また一人で抱え込んでるでしょ」
蓮が言うことは
案の定、当たっていて。
昔から精神的な病気を抱えてる私は
たくさんのストレスを
ずっと溜め込んでしまっていた。
「いつでも話聞くって言ったのに」
「・・・ごめん」
「仁くんのこと?」
「うん」
「そっか、」
蓮は何も聞かずに
ただただ
青空を見上げるばかり。
「仁には好きな人居るでしょ?」
「うん」
「だから私が好きって言ったらさ」
「うん」
「付き合える可能性は低いってことじゃん?」
「うん」
「・・・振られるのが、怖いんだよね」
自分の口から
本音が出てきて
また胸が少し
ズキズキと痛んだ。