運命鑑定
- オネエチャン -
―――夏休みも残り僅か。
あと数日で学校が始まるという頃、あたしは勉強に追われることもなく、ゆらーりとクーラーの効いた涼しい部屋にいた。
隣では、必死にシャーペンを走らせている叶華。
「美紅も手伝って...!!」
うるうるとした瞳で見つめてくる叶華を
一瞥して、携帯に目線を戻す。
「ちょっとー...美紅ー」
「...今、それどころじゃない」
短く答えると、携帯を握りしめていた手に力をこめる。
夏休み中も欠かさずやってきた運命鑑定。
今日もいつもと同じ様に、ブックマークを開いて運命鑑定をしていたのだけど...。
ちょっと興味深い結果がでたのだった。