運命鑑定



――...



「じゃーねー!!」


「ばいばい」



作り笑いなんかじゃない、微笑みを見せて手を振る。


それに答えるように手を振った叶華は家に帰っていった。



「疲れた...」



あたしは呟いて、2階の自分の部屋に入り、ベッドに寝転がる。



叶華ったら、宿題を全部あたしに任せて、おしゃべりばっかり。


でも...楽しかったかも。



...よくよく考えてみたら、あたしはただ叶華に嫉妬していただけなのかもしれない。


叶華の恋を応援するために、センパイと別れたなんて言って、センパイと一緒にいるところを見て嫉妬するとか。


矛盾だらけじゃん。



叶華、頑張れ。



いろんな思いに整理がついたところで、愛斗の顔が思い浮かんだ。






< 134 / 205 >

この作品をシェア

pagetop