運命鑑定
――...
「じゃーねー!!」
「ばいばい」
作り笑いなんかじゃない、微笑みを見せて手を振る。
それに答えるように手を振った叶華は家に帰っていった。
「疲れた...」
あたしは呟いて、2階の自分の部屋に入り、ベッドに寝転がる。
叶華ったら、宿題を全部あたしに任せて、おしゃべりばっかり。
でも...楽しかったかも。
...よくよく考えてみたら、あたしはただ叶華に嫉妬していただけなのかもしれない。
叶華の恋を応援するために、センパイと別れたなんて言って、センパイと一緒にいるところを見て嫉妬するとか。
矛盾だらけじゃん。
叶華、頑張れ。
いろんな思いに整理がついたところで、愛斗の顔が思い浮かんだ。