運命鑑定
「...てか、お姉ちゃん、メイク変わった」
本題を切り出さないまま、話を変える。
「お姉ちゃんトカ呼ぶな。キモい。
まーいいケド。
つか、気付いちゃった系?」
お姉ちゃんが目をぱちぱちさせた。
今までのメイクは、目の周りは真っ黒で、パンダみたいだった。
けど、今日のメイクはピンクのアイシャドウが使ってあって、初めてお姉ちゃんをかわいいと思えた。
「...なんで変えたの?」
「別に、そんなん、どーでもいいだろーが。
おめーにカンケーあるか?」
「...確かにないね」
「つか、それが本題?
んだったら、もう用ねーだろ。出てけ出てけ」
そう言ったお姉ちゃんは、あたしの腕を引っ張って無理矢理立たせて、部屋から出そうとする。