運命鑑定
◇ 第5章 ◇
- ナカナオリ -
―――...
「...愛斗!! ちょっと来て!!」
夏休み明け初日の学校。
提出物を出したりするだけの簡単な授業を終え、昼休み。
始まって早々、この教室に来た愛斗に声をかける。
あまり出さない大声と、自分から話しかけることが滅多にないあたしは緊張していた。
その緊張して強ばった表情を見た愛斗は、出会った頃とは違って。
「ちょっと行ってくるね。叶華ちゃん。」
と叶華に告げて、無表情のままあたしに近寄ってくる。
叶華には、少し前に『愛斗と仲直りしたいから』と話をしてあったこともあって、笑顔でガッツポーズをしてくれた。