運命鑑定



えーと、あーと、んーと...。

何から話せばいいんだろう...!?



愛斗を連れて屋上にやって来たあたし。

屋上までの道のりの中、終始無言だったから、精神的ダメージを受けた。


やっとのことでついた屋上は、セミの声がうるさく、暑かった。


そして今、屋上の裏の日陰に連れていって、向かい合っている状態。


――

『仲直りする方法!?
なんでアタシに聞くんだよ。』


『...お姉ちゃんは男の人に詳しそうだから』


『何ソレ!? 褒めてんの? ウケるー。
んぢゃー、教えてやっか?』



数日前のお姉ちゃんとの会話を思い出して、自分を励ます。



『よーく聞いとけよ?』


『...うん』


『 どういう経緯でケンカしたのかしんねーケド、全て話せば分かってくれるだろーよ。

男ってのは、そんなもん』





< 144 / 205 >

この作品をシェア

pagetop