運命鑑定



あたしは意を決して、全てを話すことにした。


お母さんに話したときと同じように。



あのときと違うのは、あたしが泣いていないこと。


多分、この事実を受け入れることができたから。



「叶華の好きな人は...センパイなんだよ。

だから、あたしは叶華のためにセンパイと別れた。」




愛斗は対して驚いた様子もなく、あたしをじっと見て言った。



「どうしてそう思ったの?」


「...愛斗のメールと、叶華の態度。
...あと運命鑑定から」



叶華がセンパイのことを好きだっていう確信を持ったのは、運命鑑定があったからだった。





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