運命鑑定
「...叶華あのさ。 今日、時間ある?」
「今日? 今から部活だよ? 」
テニスラケットを自分の顔の前にちらつかせる叶華。
...そうだった。忘れてた。
じゃあ今日は仕方がない。
そう思って「明日は?」と言いかけたとき、叶華が同じタイミングで口を開いた。
「あ、でも大事そうなことっぽいから、部活サボっちゃうね!!」
持っていたテニスラケットを雑にポイと投げた叶華は、あたしの手を引いて教室を足早に出た。