運命鑑定
- カンチガイ -
―――
「おっじゃましまーす!!」
叶華の大きな声が、あたしの家の中に響いて、ヒヤッとする。
「るせぇよ!!」とか言って、お姉ちゃんに怒鳴られると思っていたから。
でも、運良く外出中のようだった。
ほっと胸を撫で下ろすあたしを無視して、ずんずんと先に行ってしまう叶華。
あたしがリビングについた頃には、叶華は定位置の椅子に座って準備万端だった。
「んで、珍しいよね。 美紅からなんて。
どーしたの? 愛斗と仲直りできた?」
「...まだ、できて...ないっぽい」
あたしも叶華の隣に座る。
机の上には、チョコクッキーも、ココアも何も出さない。
しっかりと、目を見て話ができるように。