運命鑑定
あたしの知らなかった事実が、そこにはたくさん隠れていた。
でもやっぱり1番、心が揺さぶられたのは...。
『叶華はセンパイに恋愛感情を抱いていない』ということだった。
一通り疑問が解決し、スッキリしたところで、ハッとして時計を見ると時計の針は8時を指していた。
「叶華...時間」
「え?」
時計を見た叶華の顔色が、みるみるうちに真っ青になっていく。
「やばああああい!!
お母さんに怒られるッ!!」
椅子から勢いよく立った叶華は、置いてある自分のカバンを肩にかけて、
「ごめん!! 時間ないから!!」
と言って、バタバタとリビングを出た。
あたしも、叶華の後に着いていき、玄関で見送る。
「続きは、明日ね!!
叶華もしゃべりたいことあるから!!」
早口でまくし立てた叶華は、バイバイもしずに帰っていった。