運命鑑定
- スナオ -
―――
「それでねーッ!!」
真実を全て知った今、叶華と愛斗とあたしとで過ごす昼休みを数日過ごした。
今まで通りに...戻ったはずなのに。
なんでか、楽しくない。
一緒にいると、心地いいのは本当だけど、やっぱり物足りない。
そう思わせるのは...多分センパイなんだけど。
「美紅ー? ボーッとしてどーした?」
あたしの顔を覗きこんでいる、パッチリした目。
「...やー。別に何もない」
誤魔化そうと思って、無難に返事をした。
...のにも関わらずそれに対して、ボソッと呟いた愛斗。
「...兄さんのこと、だよね?」