運命鑑定




...あたし、ずっと前から



センパイのことが好きだったんだ。




そう気付いた瞬間、あたしは教室を飛び出していた。



昼休みの終わりを告げるチャイムが鳴った気がしたけれど、そんなのは関係なかった。



引き寄せられるように、自然と足が進むその場所は...



たくさんの思い出が詰まった、屋上。



昼休みが終わったからか、人もちらほらといるだけで。



センパイらしき人は見当たらない。



でも、なんとなく、ここにいる気がしたんだ。





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