運命鑑定



ゆっくりゆっくりと、屋上の柵に近付いて。


寄りかかりながら、空を見上げた。



比較的、涼しい今日は風が強くて。


あたしの長い黒髪をなびかせた。



ふと、後ろに誰かがいるような感覚を覚えて、後ろを向く。




...ほら。 やっぱりいた。





目の前には、あたしの大好きなメガネをかけたセンパイが。



「なんで、み...くちゃんが...?」



驚きと、悲しいような寂しいような、そんな入り交じった表情で呟いたセンパイ。





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