運命鑑定
- スキ -
「...そういうことだったんだ」
全てを話し終えたときには、あたしの涙は止まっていた。
そしてセンパイは...清々しそうな顔で笑っていた。
あたしの話を聞いた、お母さんも叶華も愛斗も、みんな悲しそうな表情をしていただけあって、センパイの態度にびっくりした。
こんなことになった原因のセンパイが笑っているなんて。
不思議そうにセンパイを見ていると、あたしを抱き締めていた手を離した。
「てことは、俺、愛斗と叶華ちゃんに頼っちゃったからこんなことになったんだよね?
自業自得じゃん!!」
「でも、あたしだって悲しかったんですからね」
「え?」
「自分の本当の気持ちを隠して、センパイをフッたんですから」
「てことは...」